「月次決算は行ってらっしゃいますか?」
という質問に対して、「YES」と返事のあった社長の会社の、月例会議に本日初めて出席してきた
会議議題
懸案事項進捗
提案事項
安全対策(建設業のため)
最後に先月の成績(月次決算発表)
という一連の流れの会議だった
会議終了後、社長に「村田さん、うちの会議どうでした?」と、感想を尋ねられた
僕は「出席者皆さん議題について前もって準備してきてらっしゃって、内容も濃く素晴らしいと思います。ただ一つだけ言わせてください。月次決算の報告ですが、損益計算書についてはお話がありましたが、貸借対照表についてのお話がなかったように思うのですが・・・」と感想を述べた
社長がキョトンとしているので
1996年に負債総額220億円で倒産した株式会社佐藤工務店の話を例に出した
この会社は1990年には年商350億円、経常利益率10.8%を叩き出す優良企業だった
6年であれよあれよと倒産にまで至った原因は、社長以下従業員が損益計算書のみに注力したことにある
「先月は儲かった、儲からなかった。今期は儲かった、儲からなかった。」と一喜一憂し、
会社の手がねの状態、つまりは貸借対照表に注力せず、高級車、ヨット、節税に走った為、自己資本比率が低かった
そこで、タイトルのセリフである
「わが社に一人でも貸借対照表が読める社員がいたら、こんなことにはならなかった。」
ついでに言うと、佐藤社長は倒産後家族にも見捨てられ、一人ぼっちになってしまった。
この話をした後、社長から
「そうはなりたくないわ、ありがとう。うちの会議見てもらって良かった。次回から貸借対照表も幹部全員で共有したいと思う。来月も来て欲しい。」
というお言葉を頂いた
「社長!儲かっていますか?先月よりお金は増えていますか?」