「節税しましょう!」
未だに、これ一辺倒な保険セールスパーソンが存在するらしい
先代社長が急逝し、数年前に東京からのUターンで会社を継いだ30代の経営者からのご依頼
生命保険会社専属のセールスパーソンから提案されているプランを、セカンドオピニオン的に判断して欲しいとのこと
聴けば、先代社長からの顧問税理士が連れてきた保険セールスパーソンだという
内容は「長期平準定期保険1億円」保険期間100歳、払込期間100歳
僕「この内容になった理由は?」
社長「・・・・。なんか節税できて、4年くらい経って解約すると得するって言ってたよ」
僕「社長、今期は利益出そうなんですか?」
社長「出るよ」
僕「いくらくらいですか?」
社長「ここ数年は200万〜300万円くらいかな」
僕「社長・・・」
この後、法人税の仕組みから説明し、この保険が会社の財務に与えるインパクト(悪い意味での)をご理解いただく
これは本当に罪な提案である。
保険に対する「知識ギャップ」を利用した最低なセールスだ
虎の子のキャッシュをドブに捨てていくようなプランである
提案書(プラン)には、法人税率が利益800万円以上のMAXに設定されている
このセールスパーソンが財務諸表を読んでいないのは明らかである
そもそも、1億円の保険金額の根拠は何だろう?
顧問税理士はこのプランを見て、何も言わなかったのだろうか?
”税理士も保険パーソンから手数料のキックバックを狙ってか・・”
考えたくはないが
法人保険の提案は、”節税できますよ!”などという単純なものではない
もちろん、僕もまだまだ勉強中の身ではあるが