「大規模効率化」「少量多品種ブランド化」
農家さんが課題として設定する項目に上記2つが出てこないことはない
石川県の農家団体「アグリファンド石川」さん、「金沢工業大学」さんの共催イベントである
「農家フューチャーセッション」
このイベントにファシリテーターとして呼んで頂いた。
イベントの趣旨は
「農業経営者向けの講演やイベントは”大規模効率化”、”ブランド化”に限定されているものが多いが、本当にこの2つの方法しか生きる道はないのだろうか?一旦あらゆる制約を取っ払って、他の未来も探ってみようじゃないか」
というものである
農家さんばかりでは多様性に欠けるため、メンターとして、人材会社、出版社、起業家、自治体、コンピューター会社、美術館などの他業種の方々にも各農家チームにジョインしてもらった
アイスブレイク代わりの自己紹介を終えて
まずは、農業に関係のないテーマでワークショップを行った
あえて農業に関係のないテーマでアイディア出ししてもらうことで、”思考の制限”を外すトレーニングをするためだ
次に、自分以外が出したアイディアと自分のアイディアを掛け合わせるワークショップを行う
こうすることで、イノベーションの基礎である「かけ算」の思考法に、体系的に慣れてもらう
そして、最後は自分たち「農家の10年後の未来(あるべき姿)」が実現したものと仮定して、
”その未来が実現するためには?”
を、バックキャスティング方式で考えていくという、普段つかわない脳の一部をフル稼働するというもの
最初に農家さんのアンカリングを外してもらっているので、面白いアイディアがいろいろ出てきた
不思議だったのが、一部の人間しか知らないと思われる、アグリテックで実現されようとしている最新のことも、時間の差こそあれアイディアとして出てきたことだ
つまりは「考え方」の方法や、それを繰り返す習慣さえあれば、まだまだ面白いイノベーションは起きると思う
次は、描いた「農家の10年後の未来(あるべき姿)」に向けて、着実に実行していくフェーズのお手伝いをしたい
村田