経営者の時間軸のはなし

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金澤に「加賀太鼓」という焼き鳥屋がある

いわゆる赤提灯で、カウンター席のみで25席ほどの店だ

お世辞にも絶品とは言えないし、店内のクリンネスはとんねるずのテレビコーナー「汚なシュラン」に出演できるほどである

これを許せてしまうのは、生一杯と焼き鳥六本を食べて千円札一枚で足りる価格が理由である

 

昨晩、次のアポが23時からであったので、ここで17時から呑んだ

「孤独のグルメ」ごっこだ

 

しばらくして、30代〜40代のサラリーマンが3人で入店してきて僕の隣に座った

同じ会社の同僚らしい

予想通り、赤提灯ではよくある「会社に対する不満」が始まった

まだ早い時間の店内で静かなので、否が応でも聞こえてくる

 

意識高い系の人は、この手の話を嫌がる方が多いが、僕は嫌いじゃない

コンサルタントという仕事をする上で、従業員側の思考を理解するのに勉強になる

世の中の出来事全てが勉強だ

 

話の内容はこういうことだった

「ウチの会社は先のことを考えていない。ウチの社長は現在(いま)のことしか考えていない。」

 

これを聞いて

「あ、その気持ちわかるな〜」

と思った

 

従業員というのは、自分の働いている会社に夢(未来)を求める傾向がある

 

僕も13年間の会社員経験で、思わない日はなかった

 

 

では、この3人の会社の社長が「夢ばっかり語って、現在(いま)を見ない社長」だったらどうだろう?

 

恐らく、この3人は

「ウチの会社は安定してない。社長は夢(先のこと)ばっかり語って現状が見えていない」

という不満が漏れるのではないだろうか。

 

従業員というのは、自分の働いている会社に安定を求める傾向もある

 

 

これだから経営は難しい。笑

 

 

優秀な経営者は日銭を稼いで経営を安定させながら、且つ未来(さき)の夢を従業員に語り、そして投資もする

時間軸を必ず2つ(短期と長期)持ち合わせている

 

 

優先順位は前者

「まず生き残れ!稼ぐのはそれからだ。」by ジョージソロス

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