コーヒー豆のトップセールスから「自立」を2つの視点で見る

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昨日、両親の次にお世話になっている社長さんのオフィスに打ち合わせでお邪魔した

打ち合わせが終わった頃に

「こんにちは!」

という元気な声と共に、Coffee豆3袋を持って現れたのは某Coffee屋(乾物商社)の営業マンである

 

背は低いが短髪のソフトモヒカンで、色黒、歯は真っ白で、向日葵のような笑顔である

 

 

時間があるっぽかったので、Coffee屋にCoffeeを淹れ、しばし歓談

 

訊くと54歳だったので、正直たまげた!

見た目からは40代半ばといったところか

なんせ眼がキラキラしてる

 

僕が「やっぱりトップセールスマンですか?」と訊くと、

俄然眼がキラキラして、「毎週毎週シール(受注グラフのシール)が付かない週はないです」とキッパリ!

 

ここからは僕の質問攻めで

「ずっと営業マンなんですか?」と訊くと、

笑いながら「いや、何度も営業部長になるんですけれど、京都や滋賀への転勤の話が出ると毎回断っちゃうから、降格になっちゃうんですよね」

 

「なんで断っちゃうんですか?笑」と訊くと、

これまた直ぐさま「だって家族が大事でしょ!家族と一緒に居られないんならクビんなった方がいいですよ!働く意味ないし・・・、ま〜その人それぞれの人生観だけど」

 

「え〜、本当にクビになっちゃったらどうするんですか?」と訊くと、

ニカっと白い歯を見せながら「バイトでもなんでもして、家族くらいは食わしていけるから大丈夫!」とのこと

 

 

 

でも、話をもっと掘り下げて聞いてくと、やっぱり出てくるプロ根性の逸話

 

例えば、12月29日に納める「おせち」(売上で5,000万円分)を作らせている工場が放火により出火、

 

”もうダメか”という諦めムードの中、消防と警察が立ち入り禁止規制をしているところを鬼気迫るリーダーシップで交渉し、部下や工場員を従えまだ火のまわっていない倉庫にある材料を運び出し、足りない分の食材調達に奔走。

 

72時間ほぼ睡眠なしで期日通り納品。

ジャックバウアーよりタフだ!笑

 

後々、納入先のお客様がその事実を知ることになり伝説化。

顧客は、やはりファンになる

 

 

彼曰く

「僕はただのCoffee屋だけど、命掛けでやってる。命掛けでお客さんに尽くせば、お客さんは裏切らない。会社もそれをわかってるから僕がワガママ言ってもクビに出来ないでしょ?だって、僕が辞めたらお客さんも居なくなるしね」

 

 

彼はサラリーマンだけど、完全に「自立」している

 

ただ間違っていけないのは、この「自立」は2つの視点で見ないといけない!

 

一人の営業マン、もっと広く言えば僕みたいなコンサルタントという職業人からすれば、これは正しい理想的なスタイル

 

しかし、経営者からすれば全く理想としないスタイル

彼が辞めるとお客様が激減する(売上が激減する)

なので、ワガママに対しても毅然とした態度が取れないのでは、他の従業員さんに示しがつかない

 

 

彼のようなスーパーマンに依存しなくても、売上をキープ又はUPし、顧客フォローができる仕組み、それを実行するチーム

「全社員経営」のシステムが確立出来ないようでは、優秀な経営者とは言えない

 

 

あなたの会社はどうだろうか?

 

僕がこの会社のコンサルタントならば、

「1日でも早く、彼をクビにしてもやっていけるような仕組み作りに経営者と協働して取り掛かる」

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