先週、こんな僕と、もう30年間付き合ってくれている友人から保険の見直しの相談を頂いた(保険会社に所属していたことがあるので、セカンドオピニオンとして)
電話とメールでの相談であったが、ユーモアの中にも要所を押さえた的確な質問と相談は、総合病院のオペ看(手術室で働く看護師)である彼女らしい
不規則な勤務体系で激務をこなしながら、主婦と子育ての3足のわらじを履いて奮闘する素晴らしい女性である。日本に限ったことではないが、女性というのは本当に強いなと尊敬する
お忙しい時間を縫っての幾度かの相談を終え、彼女の置かれている状況、家族、キャリアなどの考えを形にした、僕なりの資料を送ったあと、ふと思った
「そういえばウチのじいちゃん、何度も心臓のバイパス手術してたな〜・・・」
金沢東茶屋街付近で金沢銀箔(金箔ではない。笑)の職人だった僕の祖父は、僕の幼少期から心臓を患い、幾度となく手術を繰り返した
大学病院などを頻繁に見舞った記憶は未だ薄れていない
当時は現代のような先端設備とは程遠い家内工業レベルの設備であったことが予想され、製造工程で、害のあるかもしれない物質を吸いながらも頑張っていたかと思うと頭が下がる
この流れで、”心臓バイパス手術” についてインターネットで調べてみると、とても勉強になったので、紹介したいと思います。(ただし、下記は二次情報を僕がまとめたものということをご理解ください。)
まず驚いたのが、
①現在、世界最大の心臓バイパス手術の病院はインドの「ナラヤナフルダヤラヤ病院(NH病院)」!
アメリカ最大の心臓外科を持つクリーブランド・クリニック → 年間手術数1500件程度
日本の病院 → 年間手術数600件程度
NH病院 → 年間手術数4000件!
②心臓バイパス手術の費用
アメリカ → 約734万円
日本 → 約300万円(健康保険適用の為、高額療養費制度で自己負担限度額実質約10万円前後。日本素晴らしい!)
NH病院 → 約16万円!
③手術後の生存率(技術)
アメリカの病院に比較して50%も高い
NH病院はなぜこういうことが可能なのか?
①年間手術数の秘密
専門特化により一人の医師が週に10例ほどの手術を行う。
②手術費用の秘密
心臓外科手術だけに特化している為、心臓病患者だけを大量に受け入れることで機械の稼働率を上げ、固定費を下げている。
数をこなす為生産性が高い。
③手術技術
一人の医師や看護師が週に10例ほどの手術を行うので、数をこなせば自然と技術が向上する
インドでこの病院を21箇所率いる元外科医のshetty氏は、
人口の2/3が日給2ドル以下の生活をしているインドでも、「最高レベルの医療を安価に受けられる」という強烈なモットーに突き動かされている
手術衣の値段交渉をしてもメーカーが聞く耳を持たないと、地元起業家に交渉し、同クオリティのものをメーカーの6割安で導入するなど、経営努力を惜しまない
「品質を下げずにコスト削減をし、専門特化によって技術力・利益率を向上する」
自分のクリニック、自分の会社で、当たり前だと思って続けていること
変えられることはないだろうか・・・