公立松任石川中央病院の勉強会「地域包括ケアシステムの実現に向けた”まちづくり”〜ハブ機能を目指す病院のあり方〜」に出席させてい頂いた
①講演
②出席者ディスカッション
③併設施設「地域包括福祉支援センター おかりや」見学
という盛りだくさんの内容
まずはじめに
経営管理課長の古賀さんより表題の取り組みについて講演
金沢地区は人口1000人に対して病床数が20床
それに対して企業団(白山市〜川北町〜野々市市)地区は人口1000人に対して病床数が6床と極端に少ない
医療政策上、病床数が増やせないなか、効率的で質の高い医療を提供するために
「(地域医療連携について)はじめは行政がどうにかしてくれるとのんびり構えていたが、もう待ちきれず、必要に迫られて自ら地域医療連携のリーダーシップをとりはじめた・・・」
というところが非常に印象的でした
具体的には近隣の公立つるぎ病院などの各医療機関と話し合いを重ね、下記2つの課題を掲げた
1、医療機能の分化
2、公立松任石川中央病院が地域の医療機関のハブ機能を有すること
例をあげるなら
1、救急患者が松任石川中央病院に搬送
2、急性期医療
3、回復期医療は公立つるぎ病院に移ってもらう
4、患者状態により診療所通院、在宅医療、介護施設
という感じで、患者ニーズや状態によって地域医療機関が役割分担をする(医療従事者以外の読者のために説明させて頂いた)ことにより、質の高い効率的な医療サービスを提供する
次の出席者ディスカウントでは質問もさせて頂いた
「なぜ、石川県内でも松任中央病院は地域医療連携がうまくいっていると思いますか?そのためには、どのような行動が必要か?」
ご回答はすごく明確だった
これは言うほど簡単ではなく、まずは地域の医療従事者、福祉従事者などの信頼関係がないと成り立たない
そのためにリーダーシップをとる松任中央病院は「顔を見える地域医療連携」のために、地域の診療所院長を一つ一つ労を惜しまず訪問して質の高いコミュニケーションをとらている
また、自院の会議室などを解放し、地域の医療従事者の会議、勉強会向けに解放するなど、ハード面のサポートも積極的に行っている
診療情報の共有化も平成8年から取り組んでおり、現在はクラウド化された情報ネットワークを使用した情報共有に、ワンタイムパスで情報保護、医師間の心理的導入障壁も取り除いている
結局は人ですよ
公立松任石川中央病院の古賀さんをはじめ、職員の方々、大変勉強になりました。ありがとうございます!
村田