前回のblog「現在の自医院のポジションはどこか」で現状把握がしっかりなされていれば、なされているほど
今回の②と、続く③は把握・設定しやすいのではないかと思う
大事なことなので、もう一度言っておくと
「現在の自医院のポジションはどこか」の現状把握に、8割〜9割のカロリーを遣っていただきたい
例えば、現状把握から下記のことがわかったとする(※blogなので、数値を略した簡易的表現をご了承頂きたい。実際は多岐にわたる詳細な分析を要する)
内的要因
- 内科、心療内科標榜
- 院長である父の後を継ぐ形で、3年前に都心の勤務医から院長へ
- 地元の医局のしがらみなし
- 医師2人(妻が心療内科専門医)
- 新規患者数が減っている
- 来院患者数が減っている
- 若年層患者が減っている
- 離反率が上がっている
- 診療単価が低い
- 新規患者の来院経路はほぼ紹介
外的要因
- 5年前に医院付近に幹線道路が開通した
- 父の開業時に比較して、地域の人口動態が高齢者にシフトした
- 半径3キロ以内に内科を標榜する医院が5つ(内2つは2年以内に新設)ある
上記現状把握から導き出した、目指すべきポジションの案
「地域で一番、心と体の安心を提供する医院」
※無論、広告規制があるので、外に向けて情報発信の際には場所、表現方法等に注意する
そのポジションを目指すのはなぜか?
- 現在、常勤医師が2人居る
- 妻が心療内科医であることを活かせる
- 心療内科受診者は「就労年齢層(20代〜60代)」と幅広い
- 新規患者の来院経路が紹介が主であることから、診療技術やコミュニケーションには大きな問題はない(むしろプラス)
などがあげられる
医療経営士 村田智