サービス業における「在庫」とは

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コンサルタントという仕事の性質上、様々な業種の経営者とお話しする機会があります

先日、異業種の食事会でお話しした内容が、思いのほか経営者の方々に面白がられました

今日はその話の内容を書きたいと思います

 

「在庫 → 販売」のサイクルを早く回すことの大切さについて、2回に分けてblogで書きました(お読みで無い方は下記参照)

在庫は現金より価値が高い?

販売なくして事業なし

 

 

では、「モノ」という意味での製品や商品が存在しないサービス業には、「在庫」は無いのでしょうか

いいえ、

サービス業にも在庫は存在します

 

 

「まちのお医者様」を例に考えてみましょう

 

駅前に歯医者さんが2軒あります

どちらの歯医者さんも同じ時期に開院し、同じ規模、腕も確かです

どちらの歯医者さんも勉強熱心で、常に新しい知識・技術の習得に尽力されています

 

一つだけ違う点は、片方の歯医者さんは繁盛していて、もう片方の歯医者さんは繁盛していない点です

大きな違いは、

院長先生がご自分のビジネスに、「仕入れ」と「在庫」という概念を持っているか否かです

 

医療サービスをはじめ、弁護士、税理士などの知識専門サービス職は、

「インプット(仕入れ)した知識・技術が在庫です」

 

もうおわかりですね

繁盛している歯医者さんは、

院長先生がインプット(仕入れ)した知識・技術(在庫)を、お客様である患者さんに情報提供(アウトプット)出来ているのです

 

インフォームドコンセント(医師は、治療法や薬の内容について、患者に十分な説明を施し、患者の同意を得た上て、それを実行するという考え方)がキチンとなされているのです

同じ知識、技術、情報を持っていても、それがお客様(ここでは患者様)に伝わらなければ、倉庫に山積みになった在庫と同じですよね

 

サービス業を営む経営者の方々は

「習得した知識・技術という在庫は、アウトプットしてお金に換える」

という考えを持たれてみてはいかがでしょうか

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